もののイロハ

雑記オブ雑記

【ア】熱いぜ! バスケットボール

NBA(アメリカのプロ・バスケットリーグ)のプレーオフ・カンファレンスファイナル(事実上の準決勝)が始まった。

とても面白い。その内訳を、ここに述べよう。

今のNBAのトレンドは、チーム力バスケットである。

マイケル・ジョーダンの時代のような、スーパースターのいるチームが圧倒的に強い時代は去った。

現在では、スーパースターは徹底的に研究され、得意なプレーはなかなか許されない。それどころか、苦手なプレーを強いられ続ける。さすがのスターも一流アスリートたちの組織的なディフェンスの前ではミスをすることも少なくなく、下手をすればチームのお荷物になる。

そこで台頭してきたのがチーム全員バスケットである。チーム全員でボールをシェアし、ディフェンスの外れた選手がシュートを放つ。部活のようなプレーである。このようなチームが上位にひしめいている。

しかししかし、面白いもので、プレーオフに入るとまた状況が変わってくる。プレーオフはトーナメント形式で、先に4勝した方が次のラウンドに進むことが出来る。

つまり、最大7戦まで同じ顔ぶれで試合をするのだ。

こうなると、チームで用意したオフェンスはたいていチェックされ、封じられる。お互いに相手の得意なプレーを封じ合うので、両者手詰まりになる。

この状況を打開できるのは、個人能力の高い存在だけである。そう、スーパースターだ。

スーパースターに頼り切るチームは勝てないのが今のNBAだが、チーム力が拮抗したとき、手詰まりのチームを導けるのはスーパースターだけなのである。こんな面白いことはない。

時代vsスターの構図で観るNBAをお楽しみあれ。