もののイロハ

雑記オブ雑記

2015-01-01から1年間の記事一覧

【ア】熱いぜ! バスケットボール

NBA(アメリカのプロ・バスケットリーグ)のプレーオフ・カンファレンスファイナル(事実上の準決勝)が始まった。とても面白い。その内訳を、ここに述べよう。今のNBAのトレンドは、チーム力バスケットである。マイケル・ジョーダンの時代のような、スーパース…

【テ】伝記には残らない孤独な戦い

想像力は圧倒的な力を持っているから、夜中にお腹が空いたとき、具体的な食べ物を想像すると、もう抗えなくなる。どんどんどんどんおいしいイメイジが脳ミソを侵略していく。気がつくと、むしゃむしゃ食べてしまう。これはきっと、よくない。ので、夜中にお…

【エ】エキサイティング進化論

地球ができてから今日に至るまでを、インターネットで調べるのがマイブームで、その一環で進化論に興味を持った。北京原人が後の北京の人になったわけではなくて、ジャワ原人が後のジャワ島の人になったわけじゃなくて、いわゆる、あのへんの原人は絶滅して…

【コ】滑稽創作論

僕は素材の味が好きである。食べ物は薄味が良い。素材の味が活きるから。好きな食べ物は桃と焼き芋である。これは20年変わらぬ真実のプロフィールだ。しかし、創作というのは調理が大切らしい。「腹ペコの末にありついたパンによってこの上ない幸福を得た」…

【フ】不足を補って

僕はひとつの物事について、常にふたつ以上の見解を持っている。僕はついさっき、「足元を見よ」と書いた。過去や未来にばかり思いをはせるべきではないという意味だ。本当は、過去や未来に希望を見出すことはいいことだと思っている。直面している現実ばか…

【ケ】蹴躓く――盛大に――

「昔はよかった」と言う人は絶えない。「昔はよかった」の類は、僕が確認しただけでも明治時代から既に言われている。こんな事を代々言い続けるのは人間の習性なのか、はたまた、本当に時代を遡るほど物事はよくなるのか。「明日は今日より素晴らしい」と言…

【マ】ままごと

死の瞬間に人は何を想うのか。興味深いことだと思う。科学が発達すれば、死の瞬間をシミュレートできるのかもしれない。臨死体験は容易になるかもしれない。それはそれで尊いのだろう。人の知的好奇心を満たすのだろう。でも、それはウソもんに違いない。マ…

【ヤ】夜間を惜しんで綴り候

――事実とは、真実を切り取ったものである。編集済みのものである。いかなる場合においても、編集は恣意的であることを避けられない。朝と夜を同時に拝む方法を見つけない限り、本当の客観は訪れない。――形而下に確かなものは何ひとつない。確かなものは、机…

【ク】屈折した見方で語るならば

この頃歴史に関心がある。歴史ものをテレビなんかで見かけると、時間を忘れてじーーーっと眺めている。別に教養を身につけたくなったわけではない。自然に関心が向くのである。僕は歴史を敬遠してきた。歴史というものの不確かさに、価値の立脚を見送ってき…

【オ】おいそれと一言

第一印象は人を支配する。――僕は日本酒を好む。初めて口にした日本酒が上等だったからである。あれがもし飲み放題の日本酒だったならば、僕のいちばんはカルアミルクになっていたはずである。――僕は夏目漱石を好む。初めて読んだ『吾輩は猫である』が読みや…

【ノ】ノートつけはじめましてん

小説やら批評やらを漫然と読み耽っている。これはもったいないと思い始めた。琴線にふれる名文も3日と待たず忘却の彼方へ押しやられてしまうからだ。そこで賢い僕はノートに名文を書き残すことにした。今回は現在絶賛読んでる中の夏目漱石『吾輩は猫である…

【ゐ】一見矛盾するもの

一見矛盾する言葉が面白い。これには文脈なんかは関係なく、ただそれだけで面白い。例えば、最近聞いた歌の歌詞で言うと、「選ばれた有象無象」というのがあった。「有象無象」というのは、種々雑多なくだらないもののことである。対して「選ばれた」という…

【ウ】うしみつどきに思うこと

夜中に眠れなかったりすると通販サイトを見る。見てしまう。この頃のお気に入りは書籍。何がいいって、原材料が紙だから、絶版のものを除けば値段はたかが知れている、というところ。僕は芥川龍之介の評論が好きらしい。らしい、というのは自分でもまだ本当…

【ム】無添加で綴ります

人に話したり歌にしたりできない、排泄に失敗したくすぶりをここに書いてきた。この頃はそれがあまりないから書くことも畢竟減ってくる。生きているとストレスのようなものがかかる。これは悪いことではなくて、むしろ、そのストレスを得て、発散してという…

【ラ】ライトな文藝批評

文藝批評もまた文藝の内である、みたいなことを芥川龍之介が書いていたので、早速着手してみる。僕はやりたがりなのです。過不足のない文章というのが文藝におけるひとつの理想だと思う。もちろん、あえてダラダラ書いたり(一流文士である僕は『明日7時にハ…

【ナ】ナッツ感覚

著作権の切れた作品がネット上に転がっているというのをこの頃発見した。正式にはちゃんと管理している団体があって、古い表記を今風にしてくれたり、あえて古いバージョンも載せてくれていたり。ケータイの通信速度規制のかかっていた月末の僕は、大好きな…

【ネ】ねえ、旧字体で名作読も?

夏目漱石の「こころ」が100周年ということで出た本がかっこいい。昔の漢字に昔の仮名遣い、装幀もゴージャス。漱石フリークにはたまらない品(たぶん)。僕には旧字体は難解だった。結局現在バージョンの文庫に照らしながらノロノロ読んでいる。戦前の本を読ん…

【ツ】つうわけで、

選択肢は少ない方が良い。「もうこれしかありません!」と言われれば、苦くてもそれで乗り切るしかないという、覚悟ができる。腹が決まる。最初から選択肢がなければ、その判断が正しいか正しくないか、なんていうことを考えることはなく、後悔も生まれない…

【ソ】そんなハバナ

サヨナラホームランというお笑いコンビの中川くんとやっているネットラジオの企画で、漫才のネタを1本作ってみる、というチャレンジをした。お笑いというのは笑いを取ることが正解みたいなところがあって、狙って人を笑かすなんて、僕にはとてもじゃないけ…

【レ】レッツ・ビジネス

元々聴いていたラジオに加えて無料漫画をケータイで読みあさるようになってから、スマートフォンに通信速度規制がかかるのが早くなった。今月は20日から規制がかかっている。不便である。そこでスーパー素人である僕からビジネスの提案。現在スマートフォン…

【タ】タトゥーあれこれ

NBAを見るのがここ8年の日課である。飽きない。年々想いが増していく。NBAはアメリカのバスケットボール・リーグで、マイケル・ジョーダンがプレイしていたところと言ったらピンとくる人もいるだろうか。僕がNBAを見始めた頃はタトゥー全盛期で、…

【ヨ】良い恋、悪い恋

眠れない夜は無理して眠ることはないって、昔読んだ誤植の多い小説に書いてあったのを思い出して、長いこと放り出していた本を読んで夜を明かした。読んでいなかった分をぴったり朝に読み終えたので気分が良い。恍惚。読んでいたのは、位置づけるなら恋愛短…

【カ】カブトムシの生きた証

子どもの頃は虫が大好きだった。どんな遊びにも(強制的ではあるものの)付き合ってくれるし、謀反を起こしたとしても人や動物と違ってさほど怖くない(幼少の頃、アリを体に這わせて『巨人VS小人ごっこ』をした時にはあちこち噛まれて大べそをかいた例外もあ…

【カ】カブトムシの生きた証

子どもの頃は虫が大好きだった。どんな遊びにも(強制的ではあるものの)付き合ってくれるし、謀反を起こしたとしても人や動物と違ってさほど怖くない(アリを体に這わせて『巨人VS小人ごっこ』をした時にはあちこち噛まれて大べそをかいた例外もありま)

【ワ】ワトスンの働きぶり

ひたすらシャーロック・ホームズを読んでいる。もうちょっとしたマイブーム。長さが程よいのがまたどんどん読み進めてしまうポイント。短編は決まって40ページ程度で、長編になると20ページ程度でうまく区切られている。光文社文庫のものは読みやすさも抜群…

【ヲ】織田信長タイプと徳川家康タイプ

光文社文庫のシャーロック・ホームズの装丁がかわいいのと、昔挫折したのとは別の新訳ということで読み始めた。子どもの頃読んだ時はホームズが麻薬キメちゃってるっていうのが受け入れられなくて1冊読み切れなかったのをよく覚えている。ホームズはヒーロ…

【ル】流転するらしい〈万物は〉

二次創作について。二次創作というのは原作者とは別の人が原作を元に作り出したものを指すらしい。僕は創作というのは価値を生み出す作業だと思っている。だから誰かの生み出した価値に何かを乗せる二次創作は創作には当たらないと考えていた。だけどこの頃…

【ヌ】塗り直し

ガンダムの映画を観た。正式には『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 1』というやつ。内容的にはいちばん最初のガンダムのリメイク漫画を映画化したもの。この漫画は読んだことがないけどなかなか説得力の強い作品らしい。説得力、というのはガンダムファンに認…

【リ】リリリリリ!

音声メッセージを着信した。今の時代はメール感覚で音声も飛ばせるのだ。科学の力ってすげー。音声は31秒。長い。メッセージはまっすぐ故に全力で壁にぶち当たり、凹み、立ち上がる、いわばファイタータイプの友人からだった。この頃も何やら落ち込んでいる…

【チ】ちょっとミーハー

本屋さんというのはとてもわくわくする。まだ見ぬ名作や好みの作家の新刊がずらずらと並んでいる。そんな中できらりと光る棚があった。サイン本のコーナーだ。僕はミーハーである。語源に照らして言うならばみいちゃんはあちゃんというやつだ。僕はミーハー…