【ヌ】塗り直し
ガンダムの映画を観た。正式には『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 1』というやつ。
内容的にはいちばん最初のガンダムのリメイク漫画を映画化したもの。この漫画は読んだことがないけどなかなか説得力の強い作品らしい。
説得力、というのはガンダムファンに認めされる力のこと。僕を含んでオタクと呼ばれる人種は排他的なところがある。下手に続編やリメイクなんか出ようもんなら、あの展開はありえないだの世界観を壊されただの勝手な悲鳴をあげるものだ。
とりわけ最初のガンダムというのはファンの思い入れが強く、アンタッチャブルな領域である。ではなぜ今回のTHE ORIGINに説得力があるのか?
THE ORIGINの作者はファーストガンダムでキャラクターデザインや作画を担当していた人なのだ。つまり、当時ガンダムを作っていた人によるガンダム。これが説得力の出処になっているようだ。
今回ここまでひとつもふざけていないことに焦りと戸惑いが生まれたのでひとつだけふざけておきます。うんこどぼーん。
映画は面白かった。これまでの設定を踏襲している部分とかつてのアニメとは少し印象の違う部分があって、続きや穴埋めでもなければ新作でもなく、ところどころ塗り直されているという印象。
秋には次回作があるらしいので楽しみにしてよう。この気持ちはひと月もしたら忘れて、今作のことなんかさっぱり忘れた頃に次回作が公開されるんだろうなあ。