もののイロハ

雑記オブ雑記

【タ】タトゥーあれこれ

NBAを見るのがここ8年の日課である。飽きない。年々想いが増していく。

NBAはアメリカのバスケットボール・リーグで、マイケル・ジョーダンがプレイしていたところと言ったらピンとくる人もいるだろうか。

僕がNBAを見始めた頃はタトゥー全盛期で、多くの若手選手にタトゥーが見られた。

選手それぞれ様々なタトゥーが入っていて、出身の大学名や漢字、座右の銘など、個性が出ていて面白い。

中でも漢字はニュアンスが変わってしまっているものも少なくなく、興味深い。

ある点取り屋のスター選手は「家」と鎖骨のあたりに彫っていたのだが、もともと英語の「home」の意味合いでいれたかったのだとすればニュアンスが変わってしまっている。なんだかかわいい。「ここは俺のホームだから」と「ここは俺の家だから」ではまったく言いたいことが違う。

そんなこんなでNBAを見る際のオマケ要素として、ささやかな楽しみだった選手のタトゥーもこの頃は少しだけ減ってきたように思う。

洋服に流行があるように、彫り物にも流行があるのかもしれない。マイケル・ジョーダンの時代には珍しかったタトゥーがいつの間にか流行になり、もう掘るところがないくらい全身タトゥーの選手なんかも現れたりして、そしてまたツルツルお肌の選手が台頭してくる。

現代最高の司令塔と呼ばれるクリス・ポールはツルツルお肌の今どき選手だ。雑誌のインタビューで「タトゥーはいれないの?」と聞かれ「そんなことをしたら親に殺されてしまうよ(笑)」と答えていた。価値観はめぐるのだなあ。

僕のようなひょろひょろ色白眼鏡くんがタトゥーをいれてもカッコつかないだろうけど、人のタトゥーに込められた逸話を聞くのはとても楽しい。

油性ペンでそっと「家」と書いてみようかしら。